第5ハウスの意味

なんとか、スリ･スワミ･ユクテスワのように、運命を変える処方をしたいものだ・・・ということで、やはり宝石、パワーストーン、金属などの療法には少し興味がある。インド占星術はハウスを大事にしているというところも、注目すべきところだ。
なんでも、1、5、9ハウスが同じエレメンツで、一連の石を選べばいい云々ということだ。


そこで1,5,9ハウスに注目する。普通、上昇宮が風なら、全部風になる。すると、この人は全体として風だ、ということになる。
しかし、中にはハウスの都合で違うエレメンツのサインが来ている人もいる。ところでそうこうしているうちに、面白いこと・・・当然もっと早く気づくべきこと・・・に気がついた。

各ハウスを支配する星座がとても大事だということを最近つくづく感じている。
その人がそれぞれの方面で特に大事にしていること、その人のとる態度が、ハウスの支配星座に現れる。
特に重要なのが、第5ハウスのサインのことである。
真向かいの11ハウスは社交を表すといわれている。第5ハウスは楽しみといわれている。

すると、結構銃で打ち合いをしたり、戦争ものの映画が好きな人は、第5ハウスにおひつじ座が位置しているようなのだ。
同様にロマンチックなことが好きな人は、そこに魚座が位置している。魚がそこに来ているような人は、どうしても戦争ものや悲惨なものを見ることに耐えられない。一方、おひつじ座が来ている人はロマンチックな映画などぜんぜん見る気も起こらない・・・傾向があるようなのである。
これは、喧嘩のときにも顕著に現れる。
人付き合いが11ハウスである。第5ハウスが牡羊なら天秤が11ハウスに来ている。
すると、この人は人付き合いで公平さを先方に求めていく。そして、その公平さが失われようものなら、徹底的に相手を糾弾し打ち負かそうとするのである。
他の人を思い浮かべてみた。ある人は不公正なことを見ると、武者震いするというのである。そこで考えてみると、多分その人の第5ハウスは獅子が位置している。

つまり、第5ハウスはとてもその人の感情に深いかかわりを持っているということが分かってきた。
普通の人付き合いは11ハウスで、乙女の人は計算高く振舞うだろうし、いての人は行き届いたことをしようとするだろう。しかし、ひとたび揉め事となれば、その裏側の第5ハウスの特質が現れる。
自分は喧嘩っ早くていやだ、自分は交渉ごとで気弱でいやだ、などということはだれにでもあるだろう。
しかし、実はそれは備わったものなのだろう。完全に直すことは多分できないし、しなくてもいいと思う。人それぞれなのだ。

相性を見る

私自身はホロスコープで相性をみるというようなことは、どちらかといえば苦手な、よく分からないことだった。
しかし、今からは積極的に相性を見てみようと思う。

普通に言われている、お互い同じエレメンツのサインだから相性がいいとか、火星と金星がトラインだったりセクスタイルだったりするから相性がいいとか、これはあるのである。あるにはある。

たとえば、風のサインと風のサイン、ふたご座とみずがめ座であるから相性がいいと。なるほど。
それがそのまま当てはまることもある。
私の家のものは、ほとんど水系のサインのものばかりである。娘が地のサインだが、水系家族なのだ。
私も水系のサインに多く星や重要なものがある。しかし、太陽だけ双子である。すると私だけ少し感じが違うというわけで、他のものからは言われるのである。職場でお昼を一緒にする人を見てみると、どうも同じサインの系統の人ばかりが集まっている、これもあるのである。
相手の金星とこちらの火星がトラインだと。性的に一致する。とても相性がいい。

だが、本当にそうか？それで結婚相手が決められるか？それで決定的な彼氏が決められるか？

そうではない。
占星術は実人生そのもの、運命そのものに対しては従属的である。
結局起こっていることが結論なのである。
以前から思っていたのだが、とても男女の相性がいいから、だから結婚するとはいえない。

もっと複雑ないろいろな事情がある。
たとえば、家庭の愛に飢えた人はそれを満たしてくれる配偶者を探すはずである。
あるいは、パチンコだとか競馬だとかで金を使ってしまう旦那さんを持つ人は、その人自身が旦那さんの遊興で困らせられるという運勢をもっているはずである。
それでもなお、そのお二人で幸せになる、なれるようにすることが必要である。不幸な星を持つ人も、お互いに助けあえるパートナーを得て少しでも幸せになる。
とても難しい課題である。

しかし、ある意味これは占星術やいろいろな占術に課せられた使命だといっていいと思う。
実際に結婚してみる前に、お二人の人生はこういうものになるだろう、という予測をする。それはとても大切なことのように思える。インドではバラモンが子供が生まれたときにその子の運勢を最初に占う。
いま結婚産業や保険などが期せずしてそういうことをしているのかもしれないが、本当は恐ろしく重要な作業なのだ。

いまのところ、したがって、相性の診断については総力戦である。できるだけ時間も分かって、その人と相手の出生図を洗ってあらゆる解析を試みる必要がある。