不惑

不惑。

有名な論語の言葉で、年齢の四十歳をさす言葉だ。

男は気負いというものがある。

いっぱしの男と見られたい。
一家を支えないといけない。
なめられたくない。
こういう理想に近づけたい。

「四十にして惑わず。」というのだが、良い意味でも悪い意味でも、こういう気負いがなくなる年齢ということだろう。

ふと気が付くと、私は一通り経験した。
今の世に生きる一般人が経験するようなことを一通り経験した。

二十歳かそこらで、占星術や何か神秘的な体験、力でもって他の人が見ることが出来ない何かを見たり経験したりしたとしても、そこで社会的責任を背負ったおじさんなどから「この青二才が・・・」と言われればそこには葛藤が生じてしまう。私は年上の人にこんなことを言っていいのだろうかとか。

いま占星術をして、そういう気負いをあまり感じなくてすむ。
他の方の悩みの、かなりのことが体験的に消化できる。
それが正しいかどうかは別だ。酒飲みの悩みを聞くために酒を飲まねばならないと考えることは正しくはない。だが、普通の人が悩むようなたいていのことは、悩んだような気がする。
ある程度、なるようにしかならない、と受け取れる。

多分25で占いで同じことをやろうとしたら、多分出来なかっただろう。
もし出来たとするなら、誰かお師匠さんの下でするとか、いうことになっただろう。

ところで、女というものは、実はこういう気負いというのがないらしい。
実際ない。あくまで実際的である。
だから、占い師は女のほうが向いているのかもしれない。多分。

---

     ↓ ↓ ↓よかったらクリックしてください ↓ ↓ ↓