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知恵袋は、時々覗いている。
ときどき「占い師になるにはどうしたらいいですか」という質問がある。
占断を差し上げた方から、お弟子さんはいらっしゃるのですか、などと聞かれたこともある。
技術的に占いができるということも一つである。
それから、プロであるということを引き受けなければならない。
プロであるということは、他の職業でプロであるということと同じである。
依頼者にとって、私が占星術で占おうが四柱推命で占おうが関係ない。ホラリーではこうですが、出生図ではこうですという。それも関係ない。お客様は、自分の情報を私に渡して、結果を聞く。それが当たったかどうか、有用であったかどうかだけが、お客様の関心事である。あなたはサビアンを使わないのですか、ハーフサムはどうですか、と言われても、依頼者には何の関係もないことなのだ。
私は占断番号No~~~という形でご返答をしている。その結論を導くプロセスを保存している。自分の回答に責任を持つためである。
しかし、占い師内部においては、それだけではない。
占い師は死んでいないといけない。
お客様が、私にすべてを明かさない場合もある。私は悩みごとを当てましょうといっている。
占断依頼が来て、誕生日しか分からない。その時点で、「多分この人の悩みは転職だろう」「男女関係だろう」というようなめぼしをつけないといけない。
依頼者は、とても真剣である。
あえてお金を払ってでも相談したい。人には言えない、心の悩みがあるからこそ相談する。
しかし、軽々しく私のようなものに本心を打ち明けていいか、わからないのだ。
そして、私は、こういう状況でしょう、何日後にこうなるでしょう、こういうところにチャンスがあるでしょう、とご連絡する。
すると、私は私自身に対してはどうなのか、という問題は乗り越えていないといけない。
~~の母と呼ばれるような方がおられる。ご自身が離婚を経験されたり、様々な苦難を経験して占い師になっておられる。
そうした経験の集積がその占いを支えている。
それは単にデータの蓄積ではない。
私自身の話で言えば、たとえばアテネでギリシャ語で交わす冗談や議論などの記憶がある。
そんなものは誰とも共有しようがないのだ。
結果そういう記憶は封印されることになる。
記憶はあって、気持ちは残っているが、自分のほかは誰も知らない。
さまざまな思いや記憶があったにしても、他の人もそうだと認めて人生に対して死ぬ。普通にご飯も食べれば、知り合いと会話もする。
うまくかけないが、占い師になるというのはそういう側面を持つと思う。
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