森羅万象

ホロスコープは森羅万象を表していると考えるべきである。

この考え方は、所謂象徴というものについて、大方当てはまるものである。
W.E.バトラー「魔法修行」でカバラの生命の木について、目に見えるものをすべて木に当てはめていくという修行が書かれている。
また、G.I.グルジェフが紹介したエニアグラムも、すべての有機体や一連の出来事についてエニアグラムを当てはめることができるとしている。

ところがホロスコープの場合、科学が大きく影響した。
月の引力が働いて、人間の感情に変化が現れる。その結果殺人事件が増える。
星と星の角度にだけ特別に大きく注目するようになった。
しかし、その研究は尊重されてもいいが、考え方自体は間違いなのではないかと思うようになった。

本当はすべての現象について、一通りすべて、ホロスコープに当てはめて考えることができなくてはいけないと思う。台所なら台所のなかで、コンロは獅子だとか流しはさそりだとか冷蔵庫は乙女だとかそういうことがなくてはならない。その結果、ある瞬間の占いをして、冷蔵庫の中の食材が痛んでいて健康に被害を及ぼすとか、そういう占いがあるべきである。
ホロスコープでは、そういう象意の表が、他の東洋の占術にくらべて少ない。