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あけましておめでとうございます。
旧年中皆様には大変なご厚情をいただき、厚く御礼申し上げます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
この年末・正月は、実家へ足を運ばなければならないと分かっていたのだが、実家もせかすし、年末年始は天気が荒れると聞いていたので、予定を早めて実家に行っていた。
おかげさまで昭和38年以来という豪雪を体験することになった。別に占ったわけではないのだが、予想は当たって交通機関の乱れに影響されることなく、実家に行くことができた。
昨年は大河ドラマが坂本龍馬であったということで、猫も杓子も龍馬だったらしい。実家の連中はテレビが楽しみなので、今年の大河ドラマの江の宣伝とあわせて繰り返しやっていた。
だが、次に期待される英雄像というのは、坂本龍馬でもなければ織田信長でも徳川家康でもない。
平将門や藤原純友のような人である。
学校で日本史を習っているときに、口分田、荘園、宋銭の輸入といった事柄がぴんとくることは多分あまりない。
唐との戦で民衆は防人として九州に借り出され、この兵士たちが残した歌が伝わっている。続いて律令制度が整えられ、国民一人ひとりに決まった面積の田畑が割り当てられた。
考えようによっては歴史上まれに見る平等な時代だったといえるはずだ。ところがいつの間にか全国の土地、荘園と呼ばれているが、土地のほとんどが藤原氏によって所有されるようになる。
この時代、菅原道真の進言によって遣唐使が廃止され、純粋に日本風の文化が発達する。また、日宋貿易・日明貿易によって、中国の貨幣を輸入しなければならない状況になる。これも歴史を学んでいてよく分からない点で、貨幣を輸入したって、おなかいっぱいになるわけでも戦争に勝てるわけでもないような気がする。
だが、太平洋戦争から現代に至る日本の状況は極めてこのときに近いような気がする。史上まれに見る平等な社会。一億総中流の時代があった。ところが明治政府によって作られた公共の仕組みが民間に払い下げられ、いつの間にやら格差時代といわれるようになった。国民の富のほとんどが、この仕組みを崩すことの意味を知っている人々の手に渡り、若い人は貧困に苦しめられるようになった。その一方、JPOPやアニメのような国産の文化が世界を席巻している。日本の国自体は豊かであるのに、経済的な仕組みを外国に牛耳られてしまって、一人ひとりは苦しい生活を強いられることになる。
今世の中に必要な英雄の姿は、
「でっかい黒船を作って世界を見るがぜよ」
と言ってる御仁ではなく、
「もう外国はたくさん、それより、俺と一緒に戦えば、お前の財産と家族の安全は保障してやる。」
といってくれる人だと思う。
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