こんなやり方しか出来ないのか

いまだに、原発や放射能の問題がオカルトのままだ。
普通なら霊感や占星術にしか起きないようなこと・・・つまり、ちょっと敏感な人なら誰でも分かるような目の前の事実が理性によって否定されている。

証明されていない。
そういうデータはない。
因果関係はない。

たとえばチェスで目の前でクイーンだのビショップだのを取られてしまって、「やべえ」と冷や汗をかきながら「だが、ここにポーンを進めて勝てるというデータはない」と言っているかのようだ。

なんでチェスだ？
この手の話を書いているのが西洋人だということもあるだろうけれど、チェスは譬えとして丁度いい。
将棋は取られた駒をまた使えるから、チェスに比べてかなり複雑だ。勝負の時間も長くなり得る。
チェスならなくなれば終わりだから、見た目は単純に見える。だが、可能な差し手というのは数学的に見るとほとんど無限に近い。

そういう空間で生き残るということは、「証明された合理的な差し手」などというのはない。
しかも今回はゲームではない。ゲームかもしれないが、そのゲームはロシアンルーレットに近い。当たった人は確実に死ぬ。その死に方に何か楽しいもの、顧みられるようなものがあるかというとない。苦しんで無残に死ぬ。

未知のものに対する考えはいろいろある。
私自身は他の人が超能力と呼ぶような能力もあるべきだと思うし、占星術のような未知の分野が存在するということも認める。

一般の人、個人というのは、少し自由に出来る。テレビのいうことは信じない。怪しげなものは断る。

「このエリアには放射能が飛散しました。検査したら作物は基準以下でした。」
「では、飛散した放射能を取り除くとか、覆いをかけるとか、土を入れ替えるとか何かされましたか？」
「いいえ、土は変えていません。覆いもしていません。基準値だけはあげました。」
それでは買えなくて当然だ。

しかし、少なくとも学者も今回の事態に直面して、もう少しましな方法論というのがあるべきなのではないか。
それとも、おそらく多くの学者は分かっていながら嘘をついているのだろう。

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