もしあなたがレストランを

もしあなたがレストランを経営していたとする。
お客様にお食事やお飲み物を提供する。

ところが水源の近くで有機水銀や砒素が流れ出した。
水道水に砒素が混じっていることに気がつかず、スライスしたサラダ用のたまねぎを浸してしまった。

すると、水道局と保険所がやってきた。
「水道水に砒素が混ざりました。」
「どれぐらい混ざったのですか」
「～～以下です。」

そこで、あなたは砒素につけたたまねぎでサラダを作ってお客様に提供して言った。
「このサラダには少量の砒素が含まれていますが、基準値以下なので安心です。また少量の砒素を取り込むことは体に耐性がつくので、健康にいいのです。」

別砒素でも有機水銀でもO-157でもインフルエンザウィルスでもなんでもいい。
もっと単純な事でもいい。あなたがたまねぎの下ごしらえをしていて、スライスしてざるに入れていたら、ひっくり返してしまった。それを床から拾い集めてサラダをこしらえて「少しゴキブリのうんこがついたから体にいい」というかどうか。
・・・・・
ソフトウェアを納品した。あるところにバグがあるとわかった。
「君、納品してくれた製品にバグがあるんだがね」
「社長、ここのところでこれをクリックしてしまうとパソコンがフリーズします。そのため、従業員の集中力が高まって生産性が上がることが、統計的に実証されているのです・・・」

いま、医療関係者、オピニオンリーダーで安全を吹聴している人がやっていることはまさにそれだ。

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