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この世を越えた能力、この世を超えた法則を知る力、そういうものは、この世には収まらない。
考えてみると当たり前なのだけれども。
占星術は、ほとんどの場合推論である。
占星術師に見えているのは、金星と海王星の合だけだ。
それを見て、占星術は外交の問題、付き合いの問題、海の問題、労働の問題、借金の問題などを判断しなければならない。
それにはある一定の道筋があり時間がかかる。
つまり、まず占星術師はホロスコープをつくり、それぞれの星の位置、ハウスを割り出して、その関係性を読み取らなくてはならない。それには時間がかかる。そして、思考しなければならない。
思考する。つまり、それは現実と乖離する時間があるということ、一定時間で出来ることが限られるということだ。
そして、そうなるべき結果、運命というものがある。
預言者というものは、占星術師より直截的である。多分、波に襲われる場面が見える。あるいは、霊の泣き叫んでいる姿が見える。それは速く、現実・運命により近い。
それでも、それは本当はこの世のものではないものをこの世的なもの、視覚とか言葉に変換できるから伝えることができるのである。必ず、この世の制限を受けてしまうのだ。
もし結果が詳細に見えていたら、それを伝えるのは非常に難しくなる。
自由度も低くなる。
これは占星術の中でもいえることだ。占星術師でも最終的にはそのシンボルを元に光景が見えるところまで出来ればそれに越したことはない。
考えて御覧なさい。
たとえばあなたが霊能者なり占い師なりで、ご主人の浮気を相談しに来た女性がいるとする。
で、占星術師だとする。第7ハウス支配星と11ハウス支配星が合だったとする。
「ご主人は交友関係において楽しい出来事があったと推測されます。」
と伝えることが出来る。でも、「寝ました」なんていわなくても済むのだ。
しかし、もしあなたが特別な能力があって、相談を受けた途端にご主人が他の女とホテルに入った光景が見えたとする。
ちょっと考えればわかると思うのだが、そのほうが伝えることが難しい。
原因は何か。ご主人が一方的に悪いか?そうではないのかもしれない。奥さんがご主人をほったらかしにして冷たくしているのかもしれない。
そういう家系なのかもしれない。
三代前のご先祖の争いのせいだったらどうする?
それで次にホテルに向かっているときに津波に飲まれる光景が見えたらどうしたらいい?
助言を伝える人と聞く人の間の、能力というのか、存在というのか、入れ物というのか、ベクトルというのか、とにかく違えば違うほど、理解しあうのは難しくなるのだ。
地震予知をやっている占星術師、あるいは私みたいに殺人事件なんておかしなことを追っかけている占星術師は、占星術だから無責任にもそういうことができるのである。
その場でそれが見えたとして、犯人が悪いかどうか、裁かれるべきかどうか、そこまで責任が持てるかどうか。一人を助けるかどうかをそいつが決めていいのかどうか。
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