占い師や霊能者は災害を予測できなかったのか

こういう意見がじゃんじゃん飛び交ってますね。
本当の霊能者がいるのなら、なぜ教えてくれなかったのか。

この問題には様々な側面がある。

私に問い合わせをしていて、災害に遭われた方もおいでかもしれない。
謝るべきなのか？

しかし、その前にほとんどの人は災害にあって、初めて神様に八つ当たりをしているのだと思う。

昔々、営業をしていました。
あまり競合の見積もりがなくて、ちゃんとお金を払った人、高い料金を払った人は満足する。そういう傾向がある。たくさんの会社を相見積もりを取って値切る人は、後からもクレームをつけやすい。

いま、霊能者が教えてくれなかったというのは、霊能者のところに訪ねていってみたのでしょうか？
そういうことを言ってる人は、まず行っていない。金も払ってはいないと思う。
もし仮に誰かが訪ねてきて「近く大災害が起こります。それを避けるためには・・・」とか言ってくれば、これはまず怪しいと思って断るのが当たり前。そうじゃないですか？
多分、占い師や霊能者をいろいろ頼って、未来のことが知りたいと思って聞いている人は、いざ災害にあったときに「ああ、これだったのか」と思って比較的占い師や霊能者に対して満足していると思う。

では、次に占い師や霊能者のところに行って、金を払ってみてもらったとします。
大体、今年何月ぐらいに何かがある、みたいなことは申し上げている。
先日、昔々占断した東日本の方の出生図で、どのポイントがあるか何人か見た。
これは、インターネットですから東北も北海道も関東もあるわけです。
で、確かに3月ぐらいに事件や事故がありそうな星をもつ方がおいでになります。一度きりのご連絡で、その方が元気にされているのかどうか、災難に遭われたのか、遭っても乗り越えて頑張っておられるのか非常につらい側面に陥っておられるのか、確かめようもないですが、しかし、この一年ぐらいでお問い合わせいただいた方には大体何がしかお答えはしていると思う。
ただ、たとえば財布の場所を問い合わせた人が、災害にあうかどうかまで判断はしません。
そして、その起こることが未曾有の大災害だとも知らなかった。

だが、もっと能力のある人だったら？
たとえば木村藤子さんみたいな霊能者さんがおいでになって、「離婚したい」とかなんとか、相談に来た人がおいでになったとする。霊能者さんはこうしてください、こうなりますという。
そして、あるいはその目に津波に飲まれる姿が映ったとする。あるいは津波には流されないけれども、家屋が倒壊してやっと非難して九死に一生を得るところが見えていたとする。相手方はお亡くなりになるのがわかったとする。
どう伝えたらいいのか。
あなたがもしそういうことがわかる特殊な能力の持ち主で、1万円だかなんだかの相談料で目の前に来た人に対してどう答えたらいいのか。

そして、答えたら助かるのかどうか。
占い師や霊能者は助けなければならないのか。
「あなたは今回の災害でお亡くなりになるでしょう」
そんなこといいますか？

エリセイは小麦粉の値段の暴落を予見して「あなたはそれを見るであろう。だがそれを口にすることはなかろう。」と告げました。告げられた人は門の番をしていて、小麦粉を求める人の足に踏み潰されて死にました。
手相占いのキローも株の大暴落は告げましたが、告げた相手が自殺することもわかっていて、だがどうしようもないと後でいいました。
木村藤子さんが飯塚愛さんの最後のテレビ出演前後で先々を見ておられる。「これは何日までに決めてください」とは仰っているけれども、なぜその日に決めないといけないのかは仰らない。

「彼らが律法と預言者に聞かないのなら、たとえ死者がよみがえっても聞くことはなかろう」だと思いますね。

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