原発事故の話 (2)

http://pausanias.blog.shinobi.jp/Entry/550/
本日も占いには関係ないが、少し思ったことがあるので書き足そう。

前回の原発の話で触れた広瀬隆氏の動画をご覧になった方もあるかもしれない。

普段共産党さんとか、あんまり気にすることはないのだが、事故が起こって間もない時期に共産党の志位書記長が、対策委員会に原子力保安員だけではなく原子力安全委員会を加えること、気象庁を加えることなどを首相に提言された。適切な提言だったと思う。
社民党の福島党首も、浜岡原発を止めろという申し入れを政府にされたようだ。

私自身が、責任のある発言、ということは難しい。
コピペしかないですね、原発については。

ただ、ひとつ思ったことがある。それは所謂知識人が何もしていないということ。

これはどうしようもなく不思議だ。教員、医師、大学の先生、こういう皆さんは何をされているのだろう。
記者もそうだね。日本の記者さんは危ないところにいかないからね。
それはメディアが悪いのだろうか。私が知らないだけか・・・ああ、確かに私は情報弱者かもしれない・・・本当か？

お若い方はあまり実感がないかもしれない。

私の年代、戦後20年ぐらいの年代は、ちょうど高度成長時代で大阪万博、新幹線の開通、東京オリンピック、ゴジラやウルトラマンというような様々な発展があったが、同時に戦争の影響が色濃く残っており、左翼の活動、学生運動、平和教育などが非常に熱心に行われた時代だった。学校の先生は、今の日教組であるわけだけれど、それなりの熱心さを持って学校で戦争反対を訴えた。原爆の歌なども覚えさせられた。成田空港の土地収用に対する左翼の闘争などもあった。
今退職期を迎えている会社の偉い皆さんは大抵学生闘争をやっている。バリケードを張って、インスタントラーメンを食べながら篭城して、自衛隊や警察とドンパチやっている世代なのだ。

そして、反戦活動による放射能の影響に関する知識というものは、ある程度持っている人がいるはずなのだ。
ところが、今回の騒ぎで日教組がこういう動きをしたとか、日本医師会が独自の判断を示したというような話をあんまり聞いていないように思う。

普通は・・・私も理系じゃないんだ。詳しくはない。だが、たとえばレイチェルカーソンの「沈黙の春」みたい書物はインテリなら誰でも目を通していてですね、有害な物質のついたほうれん草を食っていれば、食物連鎖でだんだん濃くなるとか、そういうことは知っていると思うんです。

インテリ層が「命を救うためにはこうしなければならない」ということを何も言わない。外国はやってるんだと思う。そうでなければノルウェーのコンピュータが日本より先に放射性物質の拡散予想のシミュレーションを作ったりはしないだろうし。

追記：
いや、だってね。この間宇宙戦艦ヤマト実写版が出来たばっかりじゃないですか。私は漫画は読まないしヤマトはあんまりしらないけど、あれ、放射能汚染された地球の話だろ？
ゴジラは？ゴジラだってそうじゃないですか。あれほど原爆がどう、放射能がどうと言っていた国民が、なぜみんな沈黙しているのか。

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